【大阪・関西万博2025に行ってきました!】世界の建築・デザインから学ぶ“未来の暮らし”とリフォームのヒント

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こんにちは。三重県津市のリフォーム・リノベーション修繕のお店I.S.Home(アイエスホーム)株式会社です。


11月に入り朝晩の冷え込みに秋の深まりを感じる季節ですね。


皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

年末に向けてお住まいの気になる箇所を見直すお客様も増えております。当社でも冬支度のリフォームや修繕のご相談を多くいただいております。弊社では快適で安心な住まいづくりをサポートしておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。


大阪・関西万博2025に行ってきました!



さて、2025年4月13日から10月13日まで、約6ヶ月間にわたって大盛り上がりだった大阪・関西万博2025。



先日弊社も行って参りました。



印象的なキャラクター「ミャクミャク」もとても話題になりましたね。


大阪・関西万博2025は「未来社会」「生命(いのち)」「持続可能性」といったキーワードを中心に据え、技術・文化・環境の融合を目指した展示・パビリオンが並びました。


“いのち輝く未来社会のデザイン”をテーマに、各国世界のパビリオンがそれぞれの文化・技術・デザインで表現する空間づくり。そのスケールと創造力に圧倒されながら、「リフォーム会社として活かせる視点」がたくさん見つかる一日となりました。



やはり建築的な目玉として、大屋根リングは欠かせないのではないでしょうか。



「世界最大の木造建築構造物」としてギネス認定を受けるほどの規模・話題性を持っています。



大屋根リングは、109個の木架構ユニットを円形につないだ幅約30m、高さ約20m、内径約615m、周長約2kmの建築物です。柱とはりをつなぐ接合部分は日本の伝統的な「貫工法」をベースにしていて内側(高さ12メートル)から外側(同20メートル)に向かってせり上がる構造です。



2024年8月に木造部分の組み立てが完了した後、エレベーター整備や植栽などを実施し、25年2月末に完成したそうです。


日本の伝統構法「貫接合(ぬきせつごう)」は、現在の耐震基準を満たすように構造体の剛性を高めた施工方法は、各工区によって異なり、それぞれが安全かつ合理的に作業するために独自の技術を取り入れられているそうです。



柱材の約50%程度に四国産のヒノキ、梁材には福島産のスギが採用されています。



リングの上にものぼれるようになっていて各国のパビリオンが一望出来るようになっています。



本日は、海外パビリオンの素晴らしさや、そこから見えたこれからの住まいづくりのヒントを、津市のリフォーム会社の目線からお伝えします。



世界の個性が光る!海外パビリオンで感じた“デザインの多様性”


万博会場に足を踏み入れると、まず目を奪われたのは世界各国のパビリオンのデザイン。



どの建物も、それぞれの国の文化や価値観を象徴するように、素材・色彩・形状が見事に調和していました。



弊社が行った時期は八月という事もありちょうど夏休みも時期も重なりお子様連れも沢山いらっしゃいました。





本日はほんの一部ですがその様子をご紹介します。


フランスパビリオン


フランスパビリオンは、曲線を多用した優雅なデザインが特徴で、

自然光の取り込み方がとても印象的でした。


柔らかく拡散された光が空間全体を包み込み、まるで美術館のような静けさと気品を感じます。



エントランスは神秘的な雰囲気と開放感を兼ね備えた劇場のような構成。



まさに「演劇としての建築」という表現がふさわしい空間体験でした。


外観の“カーテン”のような膜構造と、屋上の緑化が施された設計は、「自然と人」「形と表現」というテーマを建築そのもので語りかけています。



昼光が透過しながら館内に入り、屋上の植栽へと導かれる動線の中で、「包む」と「開く」――相反する概念が共存する、繊細で知的な設計に心を奪われました。

フランスらしいエレガンスと環境への配慮、そしてアートの感性が融合した、まさに“光と芸術の建築”でした。


イタリアパビリオン



イタリアパビリオンではMCAマリオ・クチネッラ・アーキテクツがデザイン設計を手がけ、「アートは人生を再生する」というテーマを掲げています。


伝統とモダンが融合しています。石材の質感を生かしつつ、最新の環境技術を取り入れた展示があり、「古いものを活かしながら新しい価値をつくる」という考え方は、私たちのリフォームにも通じるものがあります。


テーマ通り、伝統と革新、技術と感性が融合された展示がとても印象的でした。住まいづくり視点では、木構造、低インパクト技術、モジュール構成といった設計がリフォーム・改修にも応用できそうだと感じました。特に『人・自然・技術の相互作用』を意識した空間デザインが、日常の暮らしにおける“居心地の質”へのヒントです。



アルジェリアパビリオン



アルジェリアパビリオンは、古代から現代へと続く歴史・文化・自然の“時の流れ”をテーマに構成された空間です。厚みのある石造調の素材と控えめな照明によって、来場者はまるで砂漠の遺跡を歩いているかのような感覚を得ます。


展示室は直線的な動線の中に「光の井戸」と呼ばれる明暗の変化が組み込まれ、歴史の重層性を“体験”として感じられる設計となっています。装飾を抑えた内装は、文化を語る舞台として建築そのものを静かに支える存在とし、全体に静謐で落ち着いた印象を与えていました。


また、砂漠の大地から地中海沿岸まで広がる多様な風景が、映像や体験型展示によって紹介され、自然と人々の暮らしとの結びつきを表現しています。伝統建築の知恵を現代的に再解釈したデザインには、自然エネルギー利用やサステナブルな住まいへの示唆が感じられました。


約2万4千年前の石器から現代の持続可能な開発までを一気にたどる体験は、住まいづくりにおいても“長い時間を見据えた素材選び”“地域の気候や風土を活かす設計”といった視点を改めて考えさせるものでした。


スペインパビリオン



スペインパビリオンでは、科学・技術・デザインを軸にした“解決型アプローチ”が強く打ち出されていました。単に美しく飾るのではなく、「暮らしの中にある課題をデザインで応える」**という姿勢が貫かれています。この考え方は、私たちのリフォームにも通じるものがあり、「機能性とデザインの両立」こそが快適な住まいづくりの鍵だと感じました。


展示の中では、フラメンコや地域文化を紹介するコーナーも印象的でした。

“文化的な豊かさ”を暮らしの中にどう表現するか――その答えを探るような構成で、住まいのデザインにも「心の彩り」を取り入れる大切さを改めて考えさせられます。


建築的には、「海と太陽、そして風の循環」をテーマにした木構造のパビリオン。

木製ポルティコがリズミカルに連なる外観は、まるで波や潮の満ち引きを建築で表現しているようでした。内部では、再生木材や海洋プラスチックを再利用した素材が使われ、

サステナブルな建築思想が細部にまで息づいています。


また、内外の境界をあえて曖昧にする設計によって、建物の中に自然光と風が流れ込み、

木の陰影が柔らかく空間を照らします。“建築が自然の延長にある”という地中海的な明るさと寛容さが感じられる空間でした。


特に印象的だったのは、カラフルなタイルを用いた明るいインテリア。訪れる人の表情が自然とほころぶような雰囲気に包まれ、「空間に入った瞬間に気分が変わる」――その体験こそ、

リフォームにおいて最も大切にしたい価値だと感じました。


オーストリアパビリオン



オーストリアパビリオンでは、空に向かって壮大に立ち上る螺旋状のオブジェが来場者を迎えます。その形は楽譜をモチーフにデザインされており、まるで「音」が聞こえてきそうな構成。

テーマ「Composing the Future(未来を作曲する)」のもと、木製のスパイラル彫刻が“音符=未来の調べ”を視覚的に表現していました。


この造形には、オーストリアという国の多様性と創造性が凝縮されています。音楽・建築・環境のすべてを結びつける発想は、まさに文化的アイデンティティの象徴でした。


建築的にも見どころが多く、構造体は接着剤を使わずネジ止めで組み立て・解体が可能な設計。「使い捨てではなく、再構築できる建築」を実現しており、サステナビリティへの明快な回答を提示しています。


この考え方は、私たちの“住まいづくり”にも深く通じるものがあります。環境負荷を抑える構造・素材の選定、そして緑とのつながりを意識した設計――そうした要素が、持続可能で心地よい住まいを形づくる鍵となります。


展示を通して感じたのは、「住まいが自然と一体化することで、本当の豊かさが生まれる」というメッセージ。音楽のように流れる建築空間の中で、“未来をデザインする楽しさ”と“地球と共に生きる感性”の両方を体験できるパビリオンでした。



シンガポールパビリオン



シンガポールパビリオンでは、テーマ「夢を形にする(Shaping Our Dreams)」が、建築のフォルムそのものに見事に表現されていました。


シンボルとなる球体型の建物「ドリーム・スフィア(夢の球体)」は、約1万7千枚もの再生アルミニウム・ディスクで覆われています。ひとつひとつのディスクは“人々の夢”を象徴しており、光の角度によって多彩な表情を見せるファサードが印象的でした。


内部に進むと、立体的に植栽が配置された「ドリーム・フォレスト」が広がり、都市空間の中に自然を溶け込ませた構成が来場者を包み込みます。ここでは、シンガポール出身アーティストによる映像と音のインスタレーションを通じ、“夢が現実へと形を変えていくプロセス”を体感できました。


展示全体からは「都市+自然+技術」という明確なキーワードが伝わってきます。

テクノロジーとグリーンデザインを調和させるその姿勢には、限られた土地・空間を最大限に活かすという、都市国家シンガポールらしい発想が息づいていました。


リフォームの視点から見ても、「限られた空間を最大限に活かす設計」や「室内外の緑化・スマート技術の導入」といった考え方は、これからの住まいづくりにおける大きなヒントとなります。


“夢を形にする”という理念が、建築・技術・自然のすべてを通して具現化されたシンガポール館。それは、未来の暮らしの可能性を感じさせる象徴的なパビリオンでした。


英国パビリオン



おもちゃの積み木からインスピレーションを得た英国パビリオンは、モダンで革新的、そしてどこか遊び心のある“英国らしい”デザインが印象的でした。


建築全体は、産業革命からデジタル時代へと続く物語を、素材・構成・場所そのもので語っています。外観を包む「ピクセル化されたアルミパネル」は、かつてのパンチカードを思わせるデザインで、アナログとデジタル、歴史と未来をつなぐ“技術と時間の橋渡し”を象徴していました。


内部では、「世界を変えるイノベーションは、小さなアイデアから始まる」という英国らしいメッセージが込められています。来場者は、音・映像・光の演出を通して、無数のアイデアがひとつの大きなストーリーを形づくっていく様子を体験できます。


積み木の一片のように、ひとつひとつのアイデアには無限の可能性がある――

それが英国館が伝えるテーマの核でした。


リフォームの視点から見ても、“アイデアの積み重ねが空間を変える”という考え方は非常に共感できます。小さな工夫や新しい発想が重なり合うことで、住まいはもっと快適で、もっと豊かな場所へと進化していく。英国館は、まさにそのプロセスの美しさを建築で表現していました。


アンゴラパビリオン


アンゴラパビリオンは、テーマ「未来の子どもたちの健康と文化を守る」のもと、伝統と革新を結びつけた建築表現が印象的でした。

建物は、木と土の質感を大切にした温もりある構造で、南部アフリカの集落を思わせる包み込むような空間づくりが特徴です。


自然光を取り込む開口部や、柔らかな曲線を描く壁の形状は、アンゴラの豊かな自然や民族文化を象徴しています。それはまるで、“文化を生きたかたちで伝える建築”そのもの。

素材・形・光のすべてが、土地と人との結びつきを語っていました。


メインテーマ「Educate the Community for a Better Future(よりよい未来を築くために地域社会を啓発する)」のもと、展示では教育を通じて社会を育むアンゴラの姿勢が丁寧に描かれています。伝統的な暮らしの映像や、地域の子どもたちの学びを紹介する展示など、

文化と教育の両輪が未来を動かすという強いメッセージを感じました。


建築的な温もりと、教育的な思想が融合したこのパビリオンは、

“地域に根ざした未来づくり”という点で、私たちの住まいづくりにも通じる部分があります。

自然素材を活かしながら、環境と人の調和を大切にする――そんなアンゴラ館の思想は、サステナブルで心豊かな住空間づくりのヒントになると感じました。


ポーランドパビリオン



ポーランドパビリオンは、木材を大胆に使用した造形が印象的でした。「木=温かさ・自然」というキーワードを、そのまま建築言語として体現したデザインであり、日本の伝統的な「木組み」とも呼応する構成が見事です。


建築コンセプトは「波のようなクリエイティビティ=革新の波」。アーチや曲線によって形づくられた木のフレームが、まるで動きを宿しているように感じられました。外観全体は木を基調にデザインされ、ポーランドの創造性と革新性が世界へ広がっていく姿を象徴しています。


館内のコンサートルームでは、定期的にピアノのリサイタルが開催されており、ポーランドを代表する作曲家ショパンの旋律が木の空間に美しく響き渡ります。


体験として特に印象的だったのは、木の接合部や光の入り方など、細部まで意識的に設計されていたこと。建築そのものが「素材と構造でメッセージを語る」空間でした。


カタールパビリオン



カタールパビリオンは、隈研吾建築都市設計事務所が手がけたもので、カタールの伝統的な帆船「ダウ船」と、日本の指物(さしもの)技術にインスピレーションを受けた、流麗で詩的なデザインが特徴です。


木材の繊細な組手構造、帆を思わせる屋根形状、白いキャノピーが海からの風と交易のリズムを感じさせ、「国の物語」を建築そのもので語っていました。


外観は、風を受けてたわむ布のように軽やかで、建物全体がまるで“風に乗る船”のよう。内部では木と光、水の反射が重なり合い、静謐な時間の流れを体験できます。


このパビリオンは、「海と交易」「木と技」「過去と未来」をつなぐメディアとして機能しており、日本と中東、双方の職人技が融合した“文化を架ける建築”と言えるでしょう。美しさと精神性を兼ね備えた名作のひとつだと感じました。


住まいづくりの視点から見ても、「自然素材と職人技の融合」「光と風をデザインに取り込む」という発想は、私たちの家づくりにも大いに通じるものがあります。


韓国パビリオン





全世界の人々の心をひとつに寄せ合わせ、すべてのいのちが共存できる新しい未来を創る──。そんな強い願いを込めて設計されたのが、韓国パビリオンです。


正面には幅27m×高さ10mもの超大型LEDディスプレイが設置され、テーマ「真心(ジンシム)」を体現する圧巻の映像が展開されていました。

次々に映し出される未来都市のビジョンや韓国各地の風景が、来場者の心を惹きつけます。外から見ていても“ひとつの芸術作品”のようでした。


建築デザインのキーワードは「こころに寄り添う:いのち花開く未来へ」。

外観はハンボク(韓服)の襟や布のひだを思わせる曲線で構成され、やわらかく包み込むようなフォルムが印象的です。有機的でありながら理性的な構造は、韓国建築特有の「流れるような美」を感じさせます。


内部空間では、最新のデジタルアートが光・映像・音と連動し、まるで建築そのものが生命をもつかのように呼吸していました。

ここでは、建築が単なる“器”ではなく、“心と技術をつなぐメディア”として機能しています。


伝統的な「白の美学」を現代建築で再解釈したその空間は、静謐さとエネルギーが共存する特別な体験でした。


リフォームの視点から見ても、「人の心に寄り添うデザイン」「曲線や光で温もりを表現する建築手法」は、これからの住まいづくりに大いにヒントを与えてくれます。


韓国パビリオンは、“心といのちをつなぐ未来建築”というテーマを、見事に具現化したパビリオンでした。


タイパビリオン



「ヴィマン・タイ(VIMANA THAI)」と名付けられたタイパビリオンは、

“SMILE”をキーワードに、タイの伝統的な知恵と現代技術を融合させた建築です。


テーマは「免疫(Immunity)」。その言葉どおり、訪れる人の心と身体のバランスを整える“癒しの建築”が広がっていました。


外観は、伝統的な屋根構造をモダンにアレンジし、木とガラスを組み合わせた開放的なデザイン。やさしい勾配屋根が風を受けて空気を循環させ、自然換気と採光を生み出すその仕組みは、まさに“呼吸する建築”です。


内部に一歩入ると、木の香りとやわらかな光が空間全体を包み込み、まるで森林浴をしているかのような心地よさ。

建築が自然と連動することで、来場者の五感が穏やかに解きほぐされていくのを感じました。


「幸せをもたらすタイ・スマイル、世界の人々の目的地」というテーマメッセージの通り、

医療・文化・建築がひとつに融合した空間は、タイらしい“穏やかな幸福感”に満ちています。


住まいづくりの視点から見ると、タイ館のように「自然換気」「光の設計」「木の温もり」を意識した空間デザインは、これからの健康的な住まいづくりに通じます。リフォームでも、素材と光・風の流れを意識することで、日常の中に“癒しの時間”を生み出すことができます。


タイパビリオンは、建築そのものが“免疫”を高めるような、心身に寄り添う未来型の癒し空間でした。


ベトナムパビリオン





ベトナムパビリオンは、「人を中心とした包摂的社会(Inclusive Society)」をテーマに掲げ、

伝統建築の素材感と最先端のデジタル技術を見事に融合させた空間でした。


構造体には竹や木が多用され、自然素材ならではの柔らかい陰影と温もりを感じます。

一方で、壁面や天井には大型の映像演出が連動し、建築全体が“生きたスクリーン”のように変化。展示と建築が一体化することで、訪れる人が物語の中に入り込むような没入体験が生まれていました。


デジタルと自然素材、伝統と現代──相反するものをやさしく結び合わせたそのデザインは、

まさに“人の感性を中心に据えた建築”。

派手さよりも、人の心に寄り添う温もりと調和を感じさせる空間です。


住まいづくりの視点では、「自然素材+デジタル技術」の融合がこれからの新しい可能性を示していました。たとえば、照明や映像を通して季節感を演出したり、自然素材で温かみを保つことで、家そのものが“心地よい体験の場”になるというヒントが得られます。


ベトナムパビリオンは、建築を“体験”として再定義した空間。

テクノロジーの中に人間らしさを取り戻す、その姿勢がとても印象的でした。


カンボジアパビリオン


カンボジアパビリオンは、古代文明の誇りと現代の息吹がひとつに溶け合う、まさに“時を超える建築”でした。テーマは「命を救う」。それは、自然・文化・人の営みが共に生きる未来への祈りそのものです。


外観は、古代遺跡コー・ケー寺院の壮麗な建築美に着想を得た重厚なデザイン。石を積み上げたような外壁には、光と影が織りなす荘厳なリズムが宿り、訪れる人を静かに包み込みます。伝統を感じさせながらも、構造や素材の一部には再生資源が使われており、カンボジアの“持続可能な未来”への意思が感じられました。


内部は、映像・音響・立体展示が融合した没入型空間。黄金色に揺れる稲田のインスタレーションは圧巻で、クメールの稲作文化を“生きた芸術”として再現しています。米という命の源を通して、自然と人との深いつながりを感じさせてくれました。


また、木材や竹などの自然素材を活かした展示構成は、「人と自然が共生する建築」のあり方を示しており、リフォームの観点からも非常に示唆に富んでいます。素材の“呼吸”を大切にし、伝統と現代技術を融合させる発想は、これからの住まいづくりに通じる哲学です。


カンボジア館は、単なる文化展示ではなく、「失われたものを再生し、未来へつなぐ」という希望の建築でした。

それは、時代が変わっても色あせない“命のデザイン”そのものです。


ポルトガルビリオン





ポルトガルパビリオンのテーマは、「海洋:青の対話(Ocean – The Blue Dialogue)」。

その名の通り、建築・展示・体験のすべてが“海”をモチーフに構成されています。


外観は波を思わせる有機的なフォルムで、木とガラスを組み合わせた軽やかな構造。

陽光の角度によって表情を変えるファサードは、まるで海面の揺らめきを写し取ったかのようです。自然光が内部を包み込む様子は、建築そのものが「海と光の対話」をしているようで、静けさの中に深い生命力を感じました。


パビリオン内部では、来場者が“海の中を旅するように”歩きながら、

生命を育む資源としての海を探求できるマルチメディア体験が展開されます。

音・光・映像が融合し、まるで波のリズムに包まれるような没入感。

展示だけでなく、館内レストランでも海洋資源をテーマにした料理が提供されており、

五感すべてで「海との共生」を体感できる構成になっていました。


今から500年前、ポルトガルと日本を結んだのも“海”。

その歴史を継承しつつ、未来へ向けて新たな“青の対話”を紡ぐ建築は、まさに「過去と未来をつなぐ航海の記憶」を形にしています。


リフォームの視点で見ると、「光」「自然」「循環」という海のメタファーは、

持続可能な住まいづくりにも通じます。

自然素材を活かし、光や風と調和する設計を意識することで、

家そのものが“環境と対話する空間”へと変わっていくのです。


ポルトガル館は、“海から学び、未来へとつなぐ建築”。

その穏やかで深みのあるデザインは、まるで世界全体を包み込む「青の詩」のようでした。


日本館



日本館は、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を、開催国として発信する中心的な拠点です。ここでは、その理念の具現化とともに、日本が世界に誇る技術や取り組みが紹介されています。


テーマは「いのちと、いのちの、あいだに」。

会場内の生ゴミを利用したバイオガス発電など、資源を循環させる仕組みを実際に運用しながら、来場者に“持続可能な社会”への意識変化を促しています。


ホスト国としての誇りと、未来への希望が、「生命の循環」という概念のもとに建築へと投影されていました。構造材には日本産杉のCLT(クロスラミネーテッドティンバー)が用いられ、「循環可能な建築」「景観への調和」「素材の地域性」がしっかりと表現されています。


内部に入ると、木の香りがやさしく漂い、壁のすき間から柔らかな光が射し込みます。内部と外部の境界を曖昧にする設計によって、「和の美意識」と「先端技術の融合」を五感で感じ取ることができました。


ウーマンズ パビリオン



「When women thrive, humanity thrives ~ともに生き、ともに輝く未来へ~」をコンセプトに掲げ、すべての人々が平等に生き、尊敬し合いながら能力を発揮できる社会の実現を目指したパビリオンです。

女性たちの体験や視点を通じ、公平で持続可能な未来を来場者に問いかけます。


国別パビリオンではありませんが、建築デザインそのものが強いメッセージ性を持っている点が印象的でした。設計は建築家・永山祐子氏が手がけ、伝統的な木工技術「組子」を鋼材と膜材で再構築。光を透過するラチス状のファサードは、柔らかさと力強さを併せ持ち、女性の多様な生き方や内なるエネルギーを象徴しているようでした。


さらに、「建築が解体・再利用可能であること」が明示されており、イベント終了後も素材が“次の生命”を得る設計となっています。建築そのものがサステナビリティの理念を体現しており、“つくって終わり”ではない建築のあり方を強く印象づけるパビリオンでした。


大阪ヘルスケアパビリオン




地元大阪がREBORNをテーマに、未来に実現を目指すヘルスケアや都市生活の体験や、iPS細胞をテーマにした再生医療の可能性の発信、屋外ステージでのイベントやなどさまざま情報を発信。


「REBORN(再生)」をテーマに掲げた大阪ヘルスケア館は、建築が“生命を支える装置”として設計されたパビリオン。


有機的なフォルムと自然光の取り込み方に温かみがあり、医療・福祉と建築の融合を体感できる構成になっています。


硬質なハイテク感ではなく、木や布、やわらかな照明を用いた“癒やしの建築”で、訪れる人の心身をやさしく包み込むような空間でした。


テクノロジーと人間の関係を「安心」というキーワードで結びつけた、非常に日本的な建築だと感じました。




建築と環境の融合──“未来の建物”が伝えること


今回の万博では、環境と共生する建築というテーマも強く打ち出されていました。




たとえば、カナダパビリオンでは太陽光や風の力を上手に取り入れ、建物全体が“呼吸”しているかのような設計。外装には再生素材が使用され、サステナブルな考え方が随所に感じられました。



このような海外の取り組みを目の当たりにして感じたのは、長く大切に住み続けるための工夫が世界的に求められているということ。



私たちI.S.Homeも、津市やその周辺地域でリフォームを行う際、“今だけでなく10年、20年先を見据えた家づくり”を大切にしています。



海外のように派手さはなくても、環境にやさしく、心地よく、安心して暮らせる家を提案していくことが、これからのリフォームに求められる姿だと改めて実感しました。


万博で見た「空間のチカラ」──人を笑顔にするデザイン


津市のお客様のお住まいでも、「帰ってきた瞬間にほっとできる家」「友人を招きたくなる家」など、感情に寄り添う空間づくりを私たちは常に意識しています。



もうひとつ印象的だったのが、各国が素材に込めたこだわりです。木・石・金属・ガラスなどの素材が、それぞれの文化背景を反映しながらも、どれも「素材の本来の良さ」を活かす工夫がされていました。



特に北欧諸国では、木材の節や色の違いさえも「自然の個性」としてデザインに取り入れており、日本の“木の家文化”にも通じるものがあります。


私たちI.S.Homeでも、フローリングや造作家具において「木の質感」を大切にしています。

自然素材の温もりは、時間が経つほど味わいを増し、家に“物語”を刻む存在となります。



また、海外のパビリオンでは“リサイクル素材”の活用も積極的でした。



これも近年、私たちが提案している「エコリフォーム」や「再利用を活かすリノベーション」の考え方に重なります。新しいものをつくるだけでなく、“いまあるものを上手に生かす”ことが、これからの時代の主流になるでしょう。



万博で見た「人が集まる空間」──地域のつながりを生むデザイン


会場内では、国籍を超えて人々が笑顔で交流する姿が印象的でした。

オープンスペースやテラスのような場所には自然と人が集まり、そこに会話や笑顔が生まれていました。この「人が集う空間」のデザインも、私たちがリフォームで大切にしているポイントのひとつです。


たとえばリビングやダイニングのリフォームでは、単に広くするだけでなく、家族や友人が自然と集まれる動線や照明の配置を工夫しています。



万博での空間づくりを見て、「やはり建物の本質は“人がどう過ごすか”にある」と改めて実感しました。



海外のパビリオンが生み出す“居心地の良さ”は、国や文化が違っても、どこか共通する温かさを感じさせます。


津市から世界へ──地域密着のリフォーム会社としてできること


大阪万博で世界の建築・デザインに触れ、私たちは改めて「地域に根ざしたリフォームの価値」を感じました。


どんなに最先端の技術があっても、暮らすのは“地元の人”です。私たちI.S.Homeは、津市という地域に密着し、お客様の暮らしを支えるパートナーとして日々の現場に立っています。


海外のような派手な建築ではなくても、一つひとつの住まいに心を込めて向き合う。


それこそが、私たちの使命であり、地域に根ざした会社だからこそできることだと思っています。



大阪万博で見た「多様な価値観」と「豊かな発想」をこれからの提案に活かし、津市の皆さまにとって、もっと快適で、もっと誇れる住まいづくりをお手伝いしてまいります。




まとめ|万博から得た学びを、これからのリフォームへ


大阪・関西万博2025で感じたことを一言でまとめるなら、それは「建物は、国や時代を超えて“人の幸せ”をつくるもの」ということです。


海外の建築に見られる柔軟な発想や、環境への配慮、そして何より人を大切にする姿勢。そのどれもが、私たちがリフォームで追い求める“快適な暮らし”につながっています。


これからもI.S.Homeは、「世界で感じた感動を、津市のお客様の住まいに還元する」ことをテーマに、心を込めた家づくりを続けてまいります。


三重県津市その近郊のリフォーム・リノベーションなら


I.S.Home株式会社(アイエスホーム) へお気軽にご相談ください。


キッチン・浴室・トイレ・外壁・内装など、部分リフォームから全面リノベーションまで、お客様の理想に寄り添いながら、最適なプランをご提案いたします。


本日もありがとうございました。