こんにちは。三重県津市のリフォーム・修繕のお店I.S.Home(アイエスホーム)株式会社です。
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【古い浴室の危険箇所を考える】
本日は、お風呂(浴室)のバリアフリー対応についてお届けします。
介護や介助、車椅子が必要になると、これまでの家では暮らしにくい部分がでてくることがあります。家の中の段差や通りにくいドア、使い勝手の悪い水まわり設備など気になる場所があれば、バリアフリーリフォームを検討するのがおすすめです。また今まで不自由なく過ごしていた自宅も高齢になると体の筋力の低下によって足が上がりくくなったり、体をバランスさせることが難しくなったりして危険な箇所が潜んでいる可能性もあります。段差のある出入口、深すぎる浴槽は、入浴する時に事故が起きる確率が高くなってしまうのです。
早めに家の中の危険や不便を取りのぞいておくことで、家庭内での事故リスクを減らすことにつながったり、自立した暮らしにつながったりする事となるでしょう。
介護を必要とする人にとって、一般的なユニットバスには以下のように危険なポイントが多数あるので本日はそのいくつかをご紹介します。
●出入り口の段差
浴室がタイル風呂の場合、脱衣所と浴室内との床の段差がある住宅が多いです。段差が2cmを超える場合は、床が濡れた状態で上がり下がりすると危険度がさらに高くなります。出入り口の段差は、フラットまたは2cm以下にしましょう。高齢の方の場合、段差の転倒は多くが骨折につながり、ひどいときには寝たきりとなることもありますので、特に注意が必要です。
●出入り口のドア
出入り口を奥や手前に開くタイプのドアにしてしまうと、万が一浴室内で転倒した場合、浴室外からの扉の開閉が困難になります。バリアフリー対応にするには、引き戸を選択しましょう。また古い浴室の扉にはガラスを使われているところもあり万が一転倒して、ガラスに体がぶつかったり手を強くついてしまったりした場合、ガラスが割れて大ケガにつながる可能性があります。扉にはガラスは使用しないか、割れにくいタイプの素材を選ぶことをおすすめします。
●浴槽の深さ
古いタイプの浴槽は、深さが深く、浴槽をまたぐ時に危険度が高くなってしまいます。またそういった浴槽に入る際、片手を浴槽や壁に掛けながら、またぐ人がほとんどです。最近の浴槽は深い浴槽よりも低い浴槽が主流となっており、バリアフリー対象の浴槽も低いものばかりです。あまりに深い浴槽は、それ浴槽、浴室自体のリフォームをお勧めします。また浴槽へのまたぎ動作に対しては、手すりを取り付けることで滑る危険性が改善されます。また簡単に出来るバリアフリー対応としましては既存のお風呂に新たな手すりを付ける事です。種類にもよりますが、大体1万円から2万円台で（ご確認下さい）取り付けが可能となります。
その他、ヒートショックを起こしやすい寒さのある浴室、石鹸やお湯で床が滑りやすくなっている床、金具の取り付け位置が悪く体にぶつけやすい水栓、非常時の呼び出しベルやインターホンが無いなど古い浴室には危険な箇所が含まれている可能性があります。
【浴室のバリアフリーリフォームのまとめ】
以前「50代・60代の方へ浴室リフォームをおすすめする理由とは？」という記事を書かせて頂きましたが・・・↓
https://www.is-home-inc.jp/blog/reform/159308
水回りリフォームの一つ浴室リフォームをされる場合、年代によってはご自身の将来にとってもとても大切なリフォーム箇所といえるでしょう。
さて今回は上記で古い浴室に潜む危険な箇所をご紹介しましたが今後万が一に備えて介護しやすいようバリアフリーリフォームのポイントをおさえておきましょう。
●滑らない床材を使用する
浴室リフォームで介護向けにするのであれば、まず注意しておきたいのが床材。小さな子供や若い世代でも、浴室では滑る危険性があります。それでも転倒しないのは、バランス感覚が整っているから。年齢を重ねるごとにバランス感覚が弱ってくるため、浴室で転倒する可能性も高くなるのです。
介護のしやすさという観点から浴室リフォームを考えるなら、まずは高齢者が足を滑らせないような床材を選びましょう。例えばすのこマットなどは、滑らない対策になるだけでなく、浴室と脱衣場との段差、浴室内での浴槽との段差を軽減するのにも役立ちます。なお、浴槽内も滑りやすく、転倒の危険があるため、底に浴槽マットなどを敷いておくと安全です。
万が一の転倒に備えたい方は、浴室で使用しているガラスを安全ガラスに変更するとよいでしょう。割れたときに破片が小さくなるのでケガをしにくいとされています。可能であれば、浴室からガラスをなくしても構いません。ケガのリスクを小さくできるはずです。
●ヒートショックを防ぐ
高齢者の事故として、もう一つ多い事例がヒートショック。冬場には、気温が高い部屋から気温が低い浴室に移動するときに、体温調節が上手くいかずにヒートショックを起こしがちです。脱衣所や浴室全体は冷えているのに、浴槽内のお湯は熱いというのも、ヒートショックを起こす原因となります。入浴する前にシャワーを出して浴室内を温めておく方法もありますが、十分とはいえません。浴室内に薄型の暖房乾燥機を設置すれば、つまずく心配もなく、ヒートショック防止にもつながるでしょう。浴室のカビ発生の防止や、洗濯物を干すのにも役立ちます。遠赤外線の浴室ヒーターを設置する対策も、検討の余地があります。
●浴室全体と浴槽の段差を解消
浴室リフォームで介護向けに気を付けたいポイントに、段差の問題があります。脱衣所から浴室に入るときの段差、浴室内でも洗い場から浴槽に入るときの段差に要注意です。浴室の形態によってはほかにも段差があるかもしれません。浴室リフォームをする際にはよくチェックしておきましょう。脱衣所から浴室に入るときには、15cm以内程度の段差があるのが一般的です。簡単に改善できる対策としては、すのこマットを浴室内に設置するなどの方法があります。
高齢になると、ちょっとした段差につまずいたり、浴槽をまたげなかったりといった事態が起こりがちです。ほかの家族が当たり前にできることが、介護の必要な人には普通にできないこともよくあります。特に、浴槽をまたぐときの段差は、解消できるようにしておきましょう。浴槽を半埋め込み式にして、少しでも段差を減らすリフォーム法もあります。
●手すりの設置
浴室内の手すりは、介護が必要な人にとって大きな補助となります。介護をする側の人にとっても、支えとなってくれるでしょう。手すりは１つだけでなく、いくつかのポイントに設置しておくと安心です。ポイントとしては浴室への出入り口に1つ、浴槽に入るときにつかまれる手すりを1つ。シャワーチェアを置いたときにつかまれる場所にも、手すりを付けておくとよいでしょう。入浴中に座った体勢を維持するためにも、手すりがあると便利です。手すりの形態はL字型になっているものが、ちょうどつかまりやすくできています。
●車いす対策
車いすで生活している人の場合は、浴室内に入るだけでも通常とは異なる対策が必要です。身体の状態に応じて、入浴用の車いす（シャワーキャリー）や入浴用のイス（シャワーチェア）を用意しておきましょう。その際は、スムーズにシャワーキャリーでの出入りができるよう、段差や出入り口の広さも確認しておいてください。広さを確保すると同時に、扉を開閉しやすいかどうかのチェックも必要です。介護する側にとっても開閉しやすい扉として、引き戸があります。スムーズに開閉できる扉へのリフォームを検討しましょう。
●扉を引き戸し出入口の幅を広げる
浴室の扉を開き度から引き戸に変えておくこともポイントです。浴室の扉が開き戸だと、浴室内で人が倒れたときに、浴室の外側から扉を開けることが難しくなります。万が一のトラブルに備えて、開き戸を引き戸に変えておくことをオススメします。扉を取り換えるときは、外から開錠できる扉にしておくと安心です。浴室の出入口の幅にも注意が必要です。あまりに狭すぎると介助しづらいなど浴室の使い勝手が悪くなります。また、安全性にも劣ります。バリアフリー化を進めるときは、出入口の幅を65㎝以上とることが勧められています。
●非常ブザーの設置
お年寄りや介護を必要とする方が一人で入浴しているとき、万が一の事態が発生したら、すぐに駆け付けないといけません。浴室内に非常ブザーを設置しておけば、もしものときもすぐに人を呼ぶことができるため安心です。ブザーにはボタンタイプやひもを引くタイプなどがあるため、操作しやすい製品を選びましょう。
【介護保険を利用したリフォーム】
高齢者の方で要介護、要支援に認定されている方は、介護保険を利用したリフォームも可能になります。これは、介護を必要としている方が、手すりを付ける、段差を減らすなど、介護リフォームに必要とされる工事を対象に各自治体が補助金を出しているものです。ほとんどの各市町村で対応していますので、詳しくはお住まいの地域の介護保険課へ問い合わせしてみてください。
【浴室リフォームのタイミング】
一般的にお風呂のリフォームは新築から15〜20年が目安のタイミングです。
20年以上使っていると汚れや傷が目立ち、排水機能にも異常が出てくるでしょう。
新築から15年ほど経っているなら、リフォームのタイミングに合わせてバリアフリー化を検討してみてください。
本日もありがとうございました。
これからもI.S.Home株式会社をよろしくお願い致します。
